61 三位一体主日後第25主日(11-6_11-12) 〔テーマ:個人的終末〕

2015年06月03日 23:00

三位一体主日後(11・6~12)〔第25主日〕(テーマ:個人的終末)

 

(呼びかけ)(頌栄)

 私たちに生命(いのち)を与え、また奪い給もう(ヨブ1・22)主イエス・キリストの父なる神様。あなたの御名を厳粛な心で、崇め、ほめたたえます。

(感謝)

 人間の霊魂は死ぬことなく、眠りもせず、直ちに神に帰り、地獄へ投げ込まれ、そこで苦しみと全くの暗黒の中にとどまり、大いなる日の審判を受けるために残しておかれます。しかし、主イエス・キリストと結ばれている私たちの霊魂は、一端、身体(からだ)から離れ、完全に聖化され、最高の天に受け入れられ、そこで栄光の内に、神の御顔を仰ぎ見、完全に贖われた身体(からだ)と再び結び合わされることを待ち望みます。

人間の身体(からだ)は、死後塵に帰り、朽ち果てます。しかし、主イエス・キリストと結ばれている私たちの身体(からだ)は、主イエス・キリストに結ばれ続け、主イエス・キリストの再臨の時に、キリストご自身の栄光ある霊の身体(からだ)へとよみがえらされ、完全に聖化された霊魂と再び結び合わされ、永遠の安息に入れられます。

 天地創造の前に、あなたがこのように計画され、とりわけ、主イエス・キリストの救いの恵みによって、やがて成し遂げると約束して下さった御心を、心より感謝いたします。 

(告白)

 日も短くなり、寒さも加わり、木の葉も散る、この初冬になると、私たちは、人生の冬に思いを寄せ、人生のはかなさを嘆き、悲しみに誘(さそ)われます。このような自らの現実を見つめる時、永遠の希望を見失いそうになります。お赦し下さい。

(赦罪)

 このような私たちに対して、主イエスは力強く「わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る(ヨハ14・18、19)」とおっしゃって、聖霊において御臨在下さり、主イエスを見させ続けて下さいます。そればかりか、「わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる(ヨハ14・19)」とおっしゃって、私たちの内に聖霊において主イエスご自身が生きて働いて下さいます。

 このように主イエス・キリストの御臨在と内在によって、嘆きと悲しみに誘われ行(ゆ)き、落胆する思いから、私たちを解放して下さいます。

(歎願・執成し、祈願)

「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ(コへ12・1)」と言われるように、信仰者にとっては、今が「青春の日々」です。私たちは、主イエス・キリストにこそ、慰めと喜びと希望を見い出します。

それゆえに、願わくば「年を重ねることに喜びはない(コへ12・1)」と嘆き悲み、落胆することがないように、主イエス・キリストの御臨在と内在を、さらに明確に出来るように助けて下さい。

 今日も、あなたの命みなぎる御言葉をしっかりと心に留め、そこに命と希望を見い出すことが出来るように、聖霊によって、私たちの心を照らして下さい。

 病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。

旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。

(結び)

 主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。

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