53 三位一体主日後第17主日(9-13_9-19) 〔テーマ:自由意志とキリスト者の自由〕
2015年06月03日 22:49
三位一体主日後(9・13~19)〔第17主日〕(テーマ:自由意志とキリスト者の自由)
(呼びかけ)(頌栄)
私たち人間を創造なさった時、私たちに意志の自由を与えて下さった父なる神様。あたなの御名を崇めます。
(感謝)
あなたは、善であって、神に喜ばれることをする自由と力を与えて下さり、それをもって神をほめたたえることを喜んで下さいます。心より感謝いたします。
(告白)
しかし、私たちは、祖父アダムにあって堕落し、あなたの喜ばれることをなす力を失ってしまいました。この堕落によって、私たちは、生まれながらにして、全くあなたに喜ばれることをすることが出来ないばかりか、あなたのお嫌いになることを喜び楽んで、する者になってしまいました。このことにより、もはや、私たちは、あなたの御前に死んだ者となり、自分の力であなたの御前に出ることが出来なくなりました。
しかし、あなたは、御自身の独り子、私たちの救い主、イエス・キリストを私たちの罪の身代わりとして十字架におつけになることによって、ただ一方的・主権的恵みをもって、私たちを救いに入れて下さいました。この恵みによって、私たちは、あなたに喜んでいただけることを喜び楽しむ者となりました。
しかし、私たちは、このような素晴らしい恵みを与えられていながら、あなたに喜んでいただきたいと思うよりも、自分の利益を優先してしまう愚か者です。
(赦罪)
キリストが福音の下(もと)にある信仰者たちのために自由を獲得してくだり、私たちの罪責と、神の断罪的怒りと、道徳律法の呪いとから解放し、私たちがこの今の悪しき世と、サタンへの隷属と罪の支配、また、さまざまの苦難の害悪と、死の棘(とげ)と、墓の勝利と、永遠の断罪とから救い出して下さいました。さらにまた、私たちが自由に神に近づいて、奴隷的な恐れからではなく、子どもらしい愛と自発的な心から、神に服従をささげることができるようにして下さいました。それだけではなく、大胆に恵みの御座に近づくことができ、神の自由の御霊にもっと豊かにあずかることができるようにして下さいました。
(歎願・執成し、祈願)
それゆえ、願わくば、ただあなたのみを私たちの良心の主にして下さい。
御言葉に反するような、また、御言葉に付加されるような、人間の教説と戒めから、良心を自由にされ、黙従的信仰や、理解を伴わない絶対的服従から良心と理性の自由を保持することが出来るようにして下さい。
願わくば、主イエス・キリストの御霊によって、私たちの糧なる御言葉を与えて下さい。そのために、私たちの心の目を開き、私たちの目を御国に向けて下さい。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。