52 三位一体主日後第16主日(9-6_9-12) 〔テーマ:律法と福音〕
2015年06月03日 22:48
三位一体主日後(9・6~12)〔第16主日〕(テーマ:律法と福音)
(呼びかけ)(頌栄)
私たちを福音によって生かし、あなたの御栄光を表わすために、何をすべきか、何をしてはいけないのかを、律法によって示して下さる、主イエス・キリストの父なる神様。あなたの御名を崇(あが)めます。
(感謝)
あなたは、私たちを福音の光で照らし、私たちの生活の規範とするために律法を与えて下さいました。それだけではなく、あなたは、律法によって、私たちを御国に向けてきよめ、御国にふさわしい者へと変えて下さいます。心より感謝いたします。
(告白)
しかし、律法は知っているだけではむなしいものです。あなたは、福音によって、律法に喜んで生き、神に感謝することを求めておられます。
しかし、私たちは、しばしば、試練の中で失望し、あきらめ、現状に安住したいと願ってしまいます。一向に前進の気配の見えないと思える神の御国の業に、従事し苦労するよりも、自分の生活を守り楽しむことを優先する誘惑がいつも私たちを襲います。
それだけではなく、私たちに命を与える福音さえも、与えられていること、そのことだけに安住し、主イエスの御業の一端を担おうともせず、福音をさえ、あたかも知っているだけの律法と同じものにしてしまいます。
主なる神様は、ハガイを通してこう指摘されました。「今、お前たちは、この神殿を、廃虚のままにしておきながら、自分たちは板ではった家に住んでいてよいのか(ハガ1・4)」。
主イエスもこうおっしゃいました。「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家と呼ばれるべきである。』ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にしている(マタ21・13)」。「あなたがたはまだ、罪と戦って血を流すまで抵抗したことがありません(ヘブ12・4)」。お赦し下さい。
(赦罪)
しかし、あなたはこうおっしゃって、私たちを憐れんで下さいました。「わたしはあなたを僕として、ヤコブの諸部族を立ち上がらせ、イスラエルの残りの者を連れ帰らせる。だがそれにもまして、わたしはあなたを国々の光とし、わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする(イザ49・6)」。
(歎願・執成し、祈願)
あなたは、主イエスの十字架によって、私たちの罪を赦し、罪から解放して下さいました。
そうして、私たちを神の義に生きる者とし、神の義に生きることによって、神の義を証明する者として下さいました。しかし、私たちには重い軛(くびき)です。
そのような私たちに、主イエスは「わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである(マタ11・30)」とおっしゃいます。主イエスは、私たちに新しい力を与えだけでなく、軛を負うことそのことを、私たちの安らぎとして下さいます。私たちにとって、何にも替えることが出来ない慰めは、私たちが主イエスの御業の一端を担う喜びです。私たちには、これ以上の慰めを見い出すことは出来ません。
願わくば、今、聖霊の息吹きである御言葉の説教によって、新しい決心を与えて下さい。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。