44 三位一体主日後第8主日(7-12_7-18) 〔テーマ:摂理〕
2015年06月03日 22:34
三位一体主日後(7・12~18)〔第8主日〕(テーマ:摂理)
(呼びかけ)
すべての被造物とその行動とを、賢く最も聖なる摂理によって、支え、導き、整え、統治される、すべての被造物の偉大な創造者である主なる神様。
(頌栄)
あなたは、すべてを御心のままに定められ、それをそのまま変わらず実行なさいます。しかし、あなたは、創造されたものを運用するに当たって、すべてのことを、必然的に、あるいは自由に、あるいは偶然に起こってくるかのように定めておられます。その計り知ることが出来ない知恵をほめたたえます。
(告白)
しかし、私たちの目には、あなたの統治が不思議に見えるために、私たちは、愚かにも、すべてが決定的・宿命的であるかのように理解したり、すべてが偶然の集まりであるかのように、決めつけてしまします。お赦し下さい。
(赦罪)
しかし、あなたは、天地を創造し、その中に私たちを創造して下さって、主なる神様のご栄光を仰ぐものとして下さいました。あなたは、主イエス・キリストを信じる信仰により、人格的にあなたを信頼する心に与えて、私たちには到底計り知ることの出来ない、あなたの深い摂理によるご配慮を、私たちに納得できるようにして下さいました。
(感謝)
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています(ロマ8・28)」。
ヨセフは兄弟に売られて、エジプトで労苦しました。そのヨセフが不思議な主なる神の導きによって王に気に入られ、ついには王の次の位にまで昇りました。さらには、飢饉が起こった時、兄たちが食料を求めてヨセフの所に行き、遂に兄弟の再会を果たしました。それだけではなく父親のヤコブにも再会できました。ヨセフは兄たちと再会した時、兄に売られてエジプトで労苦したことを恨みにも思わず、すべてを主なる神の摂理のみ手として受け止めました。
私たちが労苦の中にある時、主なる神の摂理の御わざを深く覚えることこそ、主なる神からの大いなる慰めです。生けるまことの神は摂理の御手をもって私たちを支えて下さるからです。主イエスは「御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです(ヘブ2・18)」。心より感謝いたします。
(歎願・執成し、祈願)
それゆえに、主イエス・キリストによって救いを与えられた私たちが、困難や労苦に遭遇し、失望と落胆が陰を落とす谷に迷い込んでも、あなたの摂理の御手を覚えて、あなたに希望を見い出すことが出来るようにして下さい。
願わくば、あなたの聖霊の力によって、私たちの心と思いを開いてください。聖書が朗読され、あなたの御言葉が宣言される今、私たちが喜びをもって、今日、あなたが私たちに語られる言葉を聞くことが出来るようにして下さい。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。