43 三位一体主日後第7主日(7-5_7-11)〔テーマ:天地と人間の創造〕
2015年06月03日 22:33
三位一体主日後(7・5~11)〔第7主日〕(テーマ:天地と人間の創造)
(呼びかけ)
天地を造られ、これを支配しておられる全能の父なる神様。
(頌栄)
あなたは、何の助けも借りず、何からも影響されず、ただご自身の意思に基づき、無から六日の内に天地を、はなはだ良いものとして、創造なさいました。創造の六日目には、私たち人間を、理性的で不死の霊魂を持ち、知識と義と真の聖とを賦与されたものとして、御自身のかたちに従って、創造して下さいました。「造り主こそ、永遠にほめたたえられるべき方です(ロマ1・25)」。
(感謝)
私たちが、空を仰ぎ、山々を見る時、そこに輝くあなたの深い知恵を覚え、心より感謝いたします。それだけではなく、あなたは、私たちを御自身のかたちに従って創造なさり、私たちの手の業を祝福し、結婚の秩序をも定めて下さいました。心より感謝いたします。
(告白)
しかし、私たちの始祖アダムの時、あなたが取って食べてはならないと命じておられた善悪の知識の木から、その実を食べ、あなたの命令に背いてしまいました。そのために、私たちは、罪と悲惨の中に、埋没してしまいました。行く手はただ滅びのみです。しかし、それだけではなく、私たちの汚れに染まった手の業によって、あなたが、はなはだ良いものとして創造なさった万物を汚し、そのゆえに「被造物は虚無に服して(ロマ8・20)」しまいました。お赦し下さい。
(赦罪)
このような私たちに、あなたは「キリスト・イエスに結ばれている者は、罪に定められることはありません(ロマ8・1)」とおっしゃって下さいました。「神の霊によって導かれる者は皆、神の子(ロマ8・14)」です。「被造物は、神の子たちの現れるのを切に待ち望んで(ロマ8・19)」おり、「被造物も、いつか滅びへの隷属から解放されて、神の子供たちの栄光に輝く自由にあずかれる(ロマ8・18)」希望も持っています。
(歎願・執成し、祈願)
それゆえ「被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっている(ロマ8・22)」のは、ひとえに、私たちの救いにかかっていることを、私たちが深く自覚できるようにして下さい。
願わくば、万物を、はなはだ良いものとして創造なさった時と同じように回復する、私たちの使命を自覚させて下さい。そのために、主イエス・キリストが知らせて下さった福音を、全世界の人々に宣べ伝えることが出来るようにして下さい。
今日、御言葉によって福音を心に深く留めることが出来るように、聖霊の助けを与えて下さい。その福音をもって生活し、私たちの周りから万物を、はなはだ良いものとして回復出来るように力を与えて下さい。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。