29 復活日後第2主日(4-6_5-9) 〔テーマ:食卓への招きと献げ物〕
2015年06月03日 15:27
復活日後第2主日(4・6~5・9) 〔テーマ:食卓への招きと献げ物〕
(呼びかけ)(頌栄)
主の日毎に私たちの食卓を整えて下さる主イエス・キリストの父なる神様。
(感謝)
あのエマオ途上で途方にくれる弟子たちは「パンを裂いてくださったときにイエスだと分かった(ルカ24・35)」とエルサレムの弟子たちに報告しました。あのガリラヤ湖畔では、ご復活の栄光のおからだで現れた主イエスは食卓を整え、「さあ、来て、朝の食事をしなさい(ヨハ21・12)」とおっしゃって、弟子たちを招いて下さいました。しかも、すでに完全に整えられた食卓であるにもかかわらず、弟子たちの献げ物をも、喜んでその食卓に加えて、受け入れて下さいました。
そのように、主イエスは、主の日(ひ)毎(ごと)に私たちの食卓を整えて下さり、私たちの献げる礼拝を受け入れて下さいます。心より感謝いたします。
(告白)
しかし、弟子たちの献げ物は、主イエス様が「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ(ヨハ21・6)」と指示された通りにした結果でした。まことに、私たち人間の知恵は愚かです。ガリラヤ湖のことを何もかも知りつくしていた漁師であった弟子たちでさえ、主イエス様の指示がなければ、収穫は皆無でした。
私たちも、しばしば弟子たちと同じ過ちを犯します。私たちの手の業は、あなたによって、すでに準備されたものでした。しかし、私たちは、それがあたかも、自分の才覚と努力の賜物であるかのように、勘違いしてしまいます。どうか、お赦し下さい。
(赦罪)
あなたは、このような私たちを赦し、主の日(ひ)毎(ごと)に、命の御言葉の食卓に招いて下さいます。それだけではなく、感謝の献げ物を受け入れて下さいます。まことに感謝いたします。
(歎願・執成し、祈願)
主イエスは、私たちの牧者です。主イエスが私たちに与えられる恵みの数々に、何の欠けるところもありません。主イエスは私たちを青草の原に休ませ 憩いの水のほとりに伴い、魂を生き返らせてくださいます。主イエスは御名にふさわしく、私たちを正しい道に導いて下さいます。たとえ死の陰の谷を行くときも、私たちは災いを恐れません。なぜなら、主イエスが私たちと共にいてくださるからです。たとえ、敵が目の前に陣を広げる時でさえも、主イエスは私たちに平和な食卓を整えてくださいます(詩23)。
それゆえ、願わくば、命のある限り、いつも恵みと慈しみをもって私たちを包んで下さい。願わくば、いつも主の家にいて、生涯そこにとどまらせて下さい。(詩23)
私たちの主よ、あなたが完全に整えて下さった食卓ですが、私たちも私たち自身をあなたの食卓に献げます。あなたが弟子たちの献げ物をも、喜んでその食卓に加えて、受け入れて下ったように、私たちの献身の供え物をも、受け入れてください。
願わくば、あなたの御言葉を耳をもって聞かせ、心で瞑想させ、自覚させ、私たちの生活によって実行させて下さい。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守りください。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。