26 受難節第6主日(3-16_4-18)p2〔テーマ:侮辱を受ける主イエス〕
2015年06月03日 15:22
受難節第6主日((3・16~4・18)棕櫚の日曜日〔パーム・サンディー〕)
〔テーマ:侮辱を受ける主イエス〕
(呼びかけ)
灰の水曜日に始まる悔い改めの日々を支え、主イエス・キリストにあって、私たちに悔い改めを迫り続けて下さった天の父なる神様。
(頌栄)(感謝)
受難節も、残すところ後(あと)一週間です。しかし、この一週間にこそ極みがあります。あなたは、その鋭い愛の切(き)っ先をもって、御自身の御子を十字架において、引き裂き、生きとし生けるものの救いとなって下さいました。あなたの知恵に満ちた救いのご計画を感謝し、御名をほめたたえます。
(告白)
私たちは、主イエスを取り巻く人々の中に、私たちの罪を発見します。
ポンテオ・ピラトによる裁判の時、ユダヤの民衆はこぞって「その血の責任は、我々と子孫にある(マタ27・25)」と答えました。まさに私たちの罪が主イエスを十字架につけたのです。主イエスの血の責任は私たちにもあります。
主イエスを十字架につけるために引き渡された総督の兵士たちは、イエスの着ている物をはぎ取り、赤い外套を着せ、茨で冠を編んで頭に載せ、また、右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずき、『ユダヤ人の王、万歳』と言って、侮辱し、また、唾を吐きかけ、葦の棒を取り上げて頭をたたき続け(マタ27・27~31)ました。私たちも、主イエスのご復活の命に生かされながらも、自分の都合を優先することによって主の御栄光を汚し、たえず主イエスを侮辱しています。
主イエスを十字架につけた時、兵士たちは、あさましくも主イエスの服をくじで分け合っていました。私たちも自分の都合だけで、あなたから、ただ恵みのみを受けることによって、あさましくも、たえず天の宝を盗みとっています。
(赦罪)
しかし、主イエスは「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです(ルカ23・34)」と父なる神様に執り成して下さいました。まことに感謝いたします。
(歎願・執成し、祈願)
願わくば、あなたからただ恵みのみを受ける、あのあさましい兵士たちのようではなく、はからずも主イエスの十字架を負うことになった、あのキレネ人シモンにして下さい。「イエスの名のために辱(はずかし)めを受けるほどの者にされたことを喜び(使5・41)」とする勇気と力をお与え下さい。
主イエスの喜ばしく命のみなぎる福音を隣人に伝えることが出来るようにして下さい。そのために、まず、私たちに主イエスの福音の喜びを与えて下さい。私たちに福音が与える命の輝きを身につけさせて下さい。
あなたの聖霊の力によって、私たちの心と思いをあなたに向けて開いてください。そうして、聖書が朗読され、御言葉が語られる今日という日に、喜びをもって、あなたが語って下さるみ言葉に耳を傾けることが出来るようにして下さい。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。