19 受難節前第1主日(2-17_3-7(8)) 〔テーマ:灰の水曜日を前にして〕
2015年06月03日 15:10
受難節前第1主日(2・17~3・7(8、閏年))〔テーマ:灰の水曜日を前にして〕
〔灰の水曜日直前の主日、但し、公現日後主日と重なる場合は、公現日後主日を優先する〕
(頌栄)
愛と憐れみに満ちたもう全能の父なる神様。
(告白)
あなたは、私たち人間をあなたの姿に似せて造られました。それは、私たちを地上で神を代表させ、あなたとの愛の交わりに生きるためでした。
私たちは、地とその中に満ちる被造物を見守るもの、配慮するもの、隣人を愛するものでした。しかし、私たちは、始祖アダムにあって、あなたに背き、あなたのためではなく、自分の利得のために地を支配し、被造物だけではなく隣人をも、ただ利得の手段としてしまいました。この深い罪を、あなたに告白いたします。
「あなたはわたしたちの罪を御前に、隠れた罪を御顔の光の中に置かれます。わたしたちの生涯は御怒りに消え去り、人生はため息のように消えうせます(詩90・8・9)」。
私たちは、塵から造られ、やがて塵に帰らなければならない身です。そうであるにもかかわらず、私たちは、自らあたかも神のように、いつまでも生き続ける者のようにふるまって来ました。私たちの傲慢をお赦し下さい。
(赦罪)(感謝)
しかし、あなたは、すべてを自らの利得の手段としてしまっている私たちを愛し続けて下さり、御子なるキリストをお送り下さり、その十字架において、赦して下さいました。あたなのこの大いなる寛大な愛を、心より感謝いたします。
(歎願・執成し、祈願)
いよいよ、主イエス・キリストの御受難を覚える受難節の初日、灰の水曜日を今週、迎えようとしています。どうか、私たちが、みずからの罪の深さにおののきを覚えることができますように。なぜなら、私たちが、みずからの罪の深さにおののきを覚えれば覚えるほど、主イエス・キリストの十字架によって現わされた、あなたの愛の深さ、救いの恵みの絶大さを知ることが出来るからです。
私たちの悔い改めは、私たちが、主イエス・キリストのご復活の命に生かされていることに気付くために必要です。それゆえ、この受難節の時、どうか、私たちが主イエス・キリストのご復活の命に生かされていることに気付くために、深い悔い改めの機会をお与え下さい。
あなたは「子たちよ、御子の内にいつもとどまりなさい(一ヨハ、2・28)」とおっしゃいました。
願わくば「わたしたちが神の掟を守り、御心に適うことを行(一ヨハ3・22)」うことが出来るようにして下さい。「神の子イエス・キリストの名を信じ、この方がわたしたちに命じられたように、互いに愛し合うこと(一ヨハ3・23)」が出来るようにして下さい。「神の掟を守る人は、神の内にいつもとどまり、神もその人の内にとどまってくださ(一ヨハ3・24)」るとの約束を固く信じることが出来るようにして下さい。
今、私たちをあなたの御霊で満たし、あなたの御言葉を悟らせてください。石のようなかたくなな心を打ち砕いて、私たちの心を柔らかくしてください。あなたの真理をわきまえるように私たちの思いを鋭くしてください。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。