05 降誕日前夜(12-24)〔テーマ:主イエスの誕生〕
2015年06月03日 14:36
降誕日前夜(クリスマス・イブ、12・24)〔テーマ:主イエスの誕生〕
(呼びかけ)
輝く夜明けの明星である私たちの主イエス・キリストの父なる神様。
(頌栄)
あなたは、暗闇と死の陰に住む私たちに、明けの明星として主イエス・キリストを遣わして下さいました。その計りがたい知恵と恵みを心よりほめたたえます。
(感謝)
主イエスは、あなたを捨てた滅びるべき賤しい私たちのために、始祖アダムから引き継がれた人間の罪を持たないようにと、聖霊によりマリアからお生まれになられました。しかし、それ以外の点では、全く私たちと同じ人の姿を取り、弱さを担って、暗闇と死の陰に住む私たちの所に来て下さいました。心より感謝いたします。
時が満たされたあの聖なる夜、ご降誕下さり、貧しくも布にくるまれ、飼い葉桶に寝かされ給いました。
主イエスは、天と地の支配者でいらっしゃり、すべてをご自身の手の中に治めておられる方です。しかし、あなたは、滅びるべき賤しい私たちを救うために、絶大なこの世の権力の前に、か弱い幼子として、ご誕生になられました。そして、ご誕生のその時から、人々は受け入れられませんでした。「宿屋には彼らの泊まる場所がなかった(ルカ2・7)」のです。
しかし、神の知恵は、私たちには計り知ることが出来ません。あなたは、貧しい羊飼いをお用いになられました。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである(ルカ2・11)」との救いの言葉を、この貧しい羊飼いたちに託されました。貧しい羊飼いたちが、あなたに用いられるとは、まことに光栄の極みです。
貧しい羊飼いたちは「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」と、天の大軍の神賛美を聞きました。
貧しい羊飼いたちは「マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当て(ルカ2・16)」、「見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行き(ルカ2・17)」、「人々に知らせ(ルカ2・15)」ました。
このように、あなたは、世の人々からは、取るに足りない者、無価値な者、愚かな者と思われている人々をお用いになり、偉大な御業をなさいます。こうして、あなたは「世の知恵を愚かなものにされ(一コリ1・20)」「神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強い(一コリ1・25)」ことを証明なさったのです。
(歎願・執成し、祈願)
願わくば、世の知恵、能力、家柄のよさなどを誇るのではなく、「わたしたち救われる者には神の力(一コリ1・18)」である「十字架の言葉(一コリ1・18)」をのみ誇りとすることが出来るように助けて下さい。
願わくば、貧しい羊飼いたちに救いの使信が託されたように、どうか「神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強い(一コリ1・25)」ことを、わが身をもって現すことが出来るようにして下さい。
そのために、今日、聖霊によって、あなたが与えて下さる御言葉に心を開き、あなたの光によって照らし、私たちの心に御言葉を蓄えさせて下さい。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。