01 待降節第1主日(11-27_12-3) 〔テーマ:静まって御声を聞く〕
2015年06月03日 14:18
待降節第1主日(11・27~12・3)〔テーマ:静まって御声を聞く〕
(呼びかけ)
永遠の昔、天地の始まる前より、人を照らす真(まこと)の光、真(まこと)の言(ことば)でいます主イエス・キリストの父なる神様。
(頌栄)(感謝)
いよいよ、昼間が短くなって来ました。闇が勝利を収めるのではないかと恐れるほどです。しかし、あなたは、このような時に「わが名を畏(おそ)れ敬うあなたたちには、義の太陽が昇る。その翼にはいやす力がある(マラ3・20)」と約束し、力づけて下さいました。あなたの御名をほめたたえ、感謝いたします。
(告白)
しかし、私たちは、御子の到来よりも、年末のあわただしさに心も身体(からだ)も乱されてしまいます。思いは、この地上の目に見えるものに釘づけにされ、忙殺されてしまいます。このような時こそ「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい(マタ6・33)」との主イエスの御言葉に耳を傾けなければなりません。しかし、世の喧騒が、この主イエスの御声さえもかき消してしまいます。まさに、闇が勝利を収めるのではないかと恐れます。しかし、主イエスの御言葉に耳を傾けることが出来ないのは、私たちの罪であることを認めます。「そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる(マタ6・33)」との主イエスの約束を、私たちは信頼しませんでした。「だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である(マタ6・34)」とのあなたの慰めと安らぎの言葉をも無視してしまいました。どこまでも愚かな私たちをお赦し下さい。
(赦罪)
「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた(イザ9・1)」。「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く。……あなたの上には主が輝き出(いで)、主の栄光があなたの上に現れる(イザ60・1、2)」と宣言し、私たちの罪の深みにある愚かさと怠惰を赦して下さいました。
(歎願・執成し、祈願)
それゆえ、願わくば、私たちに平和を与えて下さい。あなたは平和そのものでいらっしゃり、平和をもたらすエッサイの株から芽吹いた若枝です。
しかし、この平和をもたらすために、主イエスは「神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした(フィリ2・6~8)」。
それゆえ、願わくば、私たちの思いが地上の目に見えるものに釘づけられる時、主イエスが十字架に釘づけられて、私たちを解き放して下さったことを思い出すことが出来ますように。
願わくば、世の喧騒が御声をかき消そうとするこの時、あの群衆たちの「十字架につけろ、十字架につけろ」との叫びの中で、主イエスが静かに父なる神の御心だけに信頼を置かれたことを思い出すことが出来ますように。
御言葉に耳を傾けようとしている今、主イエス・キリストから私たちを引き離そうとする世の喧騒を、聖霊によって、私たちの心から取り除いて下さい。御言葉に耳を傾け、命の糧を受けることが出来るように助けて下さい。
病のため、高齢のため、また、やむを得ずして、この礼拝に出席できない兄弟姉妹に慰めと平安を与え、一時(ひととき)でも主を仰ぐことが出来るように導いて下さい。
旅の内にある兄弟姉妹、他住の兄弟姉妹、全世界の各地で困難を覚えておられる兄弟姉妹をお守り下さい。
(結び)
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。